大型ヘリカル装置制御システムの検討について(3)

核融合科学研究所 ○山本典子 小川英樹 谷口能之 高橋千尋 村井勝治 山田弘司 渡邊清政 山崎耕造 LHD建設グループ 大型ヘリカル装置は、本体を中心に超伝導コイル用 ヘリウム液化冷凍機、電源、加熱、計測装置など多く の装置群から構成される複合装置である。大型ヘリカ ル装置中央制御システムにおいては、装置を効率よく 運転するため多様な実験に対応できる柔軟性、装置機 器の健全性を保持する信頼性、将来的に高い目標を目 指した拡張性が求められる。中央制御システムにおい て運転操作を行うマンマシンインターフェースシステ ムは上記の要求を満たすべくグラフィカルユーザイン ターフェースを用い、データベースの構築や通信を行 ない、更には容易で効率的な操作性、誤動作を回避す る機能、機器・実験進行状態をわかりやすくする機能 が求められる。概念的には右図のようにサブシステム と呼ばれる独立した機器からの情報をネットワークを 介して受け取り、マンマシンインターフェース側から はそれらの機器に対して、実験条件の設定、監視・遠 隔操作を行う。 現在通信仕様・インターフェース仕様・画面仕様・ 帳票仕様等の基本仕様の検討を行ってきており、これ を基にしたプロトタイプを製作し、開発・試験を今後 行って実際の仕様を目指した改良を行っていく予定で ある。今回の講演では平成8・9年度に建設が計画さ れている現在検討中の制御システム及びマンマシンイ ンターフェースシステムの概要を報告する。