トランスピュータを用いた広帯域M系列信号発生器
日本原子力研究所 技術部 ○猪俣 新次 原子炉工学部 鈴木 勝男 自動制御研究におけるシステム同定実験への使用を目的とした広帯域M系列信号発生器を製作した。この信号発生器の 特徴は、1)トランスピュータのハードウェア・タイマ機能を利用することにより10-6sec単位で103secから10-5sec までの8桁にわたってM系列信号の基本時間間隔の設定を可能とした、2)トランスピュータのハードウェア・タスク・ス ケジューラ機能を利用して信号発生と被同定システムの入出力データの同時取得を可能にした、3)パーソナル・コンピュ ータPC9801をホスト・マシンとし、PC9801バス・インターフェースを有するトランスピュータ搭載ボード、 ディジタル・アナログ変換ボードおよびアナログ・ディジタル変換ボードを用いて安価な構成とした、などである。図1 にM系列信号発生器の構成を、図2にM系列信号のパワー・スペクトル密度の1例を示す。