受入技術研修 2012年9月3日~14日

  • 舞鶴工業高等専門学校 教育研究支援センター 能勢 嘉朗 さん
  • 受入技術研修 2012年9月3日~14日

研修内容

1.コンピュータルームの温度監視

 この研修では,Ethernetポートとウェブサーバの機能を持った温度ロガーを使用しました。温度ロガーの設定を行い,大型計算機の床下にLANケーブルを這わせ,設置した後にMRTGでのグラフ化を行いました。実際に利用される機器を設置させていただき,貴重な体験となりました。

2.ネットワーク実験環境の構築と運用実験

 CatalystのL2スイッチとPCを複数台用意していただき,簡単なネットワークを構築しました。Catalystは普段から触っていますが,リンクアグリゲーションなど初めて設定する項目もあり,非常に勉強になりました。スイッチの各ポートを設定中に混乱することがあり,構成図などのドキュメントがいかに重要かということに改めて気づかされました。

3.各種ツールの作成

 共同利用システムでのアカウント管理,使用状況管理,ログの読み方について詳しく説明していただき,これらに関わる業務を軽減するためのスクリプトを作成しました。ディスク使用量計算スクリプトに始まり,ログ整形スクリプト,Catalystの設定変更やconfigバックアップスクリプト,さらにそれのcgi版などをPerlを用いて作成しました。作成にあたりアプローチやコツ,正規表現について丁寧に指導していただき,スクリプト言語と向き合う有意義な時間となりました。普段からコーディングされている方にとっては簡単なものかもしれませんが,この手のハックから逃げてきた私にとって今後チャレンジするきっかけを与えてくれる研修でした。

4.おわりに

 どの研修においても、業務で反映することができる技術を学ぶことができました。それだけでなく、個人的に取り組みたい課題も持ち帰ることができました。技術の引き出しが増えたことにより,業務遂行時やトラブル時には,以前より応用がきくようになったと感じています。また、施設見学や意見交換では、今まであまり意識することのなかった技術職員の職務と組織について再考することもできました。非常に有意義な研修でしたが,一方的にご指導いただいたばかりで,こちらから提供できる有益な情報や課題が無かったことが心残りです。

 研修を受けるにあたりご協力いただいた皆様に,この場を借りて深く御礼申し上げます。
 

 


* 受け入れ元の舞鶴工業高等専門学校での報告はこちらです。